※この記事には、私自身の難聴とAirPods Pro 3の使用体験が含まれています。聞こえ方には個人差があり、同じ効果を保証するものではありません。
- 中等度難聴の私がAirPods Pro 3で体験した聞こえ方の変化
- 左耳49dBHL・右耳53dBHLというヒアリングチェック結果
- メディアアシストの設定と確認方法
- オーティコンの補聴器との違い
- AirPods Pro 3が向いていると感じた使用場面
※この記事は個人の使用体験です。聞こえ方には個人差があります。
はじめに|音量を上げていないのに、言葉が聞き取れるようになった
最近、私にとって少し驚く出来事がありました。
それは、AirPods Pro 3を使ってドラマやアニメを見ていたときのことです。
これまでの私は、字幕のないドラマやアニメを見るのが苦手でした。
音は聞こえているのに、登場人物が何を話しているのか分からない。会話の一部を聞き逃すと、話の流れについていけなくなる。
そんなことが何度もありました。
そのため、字幕がある作品では字幕に頼ることが多かったのです。
ところが今回、久しぶりにAirPods Pro 3のヒアリングチェックを行い、使ってみると、以前とは明らかに違う感覚がありました。
字幕がなくても、ドラマやアニメのセリフがかなり理解できるようになったのです。
しかも、音量は変更していません。
大きな音にしたから聞こえたわけではありません。
同じ音量設定のまま、以前より言葉が分かる。
これは、中等度難聴があり、普段から補聴器を使っている私にとって、とても印象的な体験でした。
今回は、そのときのヒアリングチェック結果やメディアアシストの設定、そして普段使用している補聴器との違いについて、実際に感じたことをまとめます。
1.私の聞こえの状態と、これまでの動画視聴の悩み

私はメニエール病や難聴と向き合いながら生活しており、普段はオーティコンの耳穴式補聴器を使用しています。
補聴器は約3年間使ってきました。
また、補聴器の管理も定期的に行っています。
- 3か月に1回、病院で補聴器の点検と調整
- 年に1回、聴力検査
- 聴力検査の結果をもとに補聴器を再調整
そのため、補聴器を購入してから一度も調整していないという状態ではありません。
それでも、テレビや動画のセリフを聞き取るのは簡単ではありませんでした。
音は聞こえる。でも言葉として理解できない
難聴のある方なら、共感していただけるかもしれません。
テレビから音が出ていることは分かる。
誰かが話していることも分かる。
ところが、何を言っているのかが分からないのです。
特にドラマやアニメでは、登場人物によって声の高さや話し方が違います。
早口のセリフや小さな声での会話になると、さらに難しく感じます。
一つのセリフを聞き逃しただけなら、まだ何とかなるかもしれません。
しかし、それが何度も続くと、物語の内容そのものが分からなくなってしまいます。
私はこれまで、字幕のない作品では、内容を十分に理解できないことがありました。
補聴器を使っていても、すべての音が明瞭になるわけではない
普段使っているオーティコンの補聴器は、日常会話でとても役立っています。
家族との会話など、生活の中ではAirPods Pro 3よりも補聴器の方が聞き取りやすいと感じています。
ただし、テレビのセリフについては別です。
ある程度聞こえるものの、聞き逃しが多い。
これは補聴器が役に立っていないということではありません。
日常会話と、テレビのスピーカーから流れてくる音声では、聞こえ方の条件が違います。
補聴器でテレビの音を聞く場合、部屋の反響や周囲の生活音なども影響します。
また、音量が十分でも、言葉の細かな違いを聞き分けられないことがあります。
こうした悩みを抱えながら、これまで動画を楽しんできました。
2.AirPods Pro 3のヒアリングチェックを久しぶりにやり直した
AirPods Pro 3には、自分の聞こえ方を確認できる「ヒアリングチェック」という機能があります。
私は今回、久しぶりにこのチェックを行いました。
ヒアリングチェックは、AirPods Pro 3を装着し、iPhoneやiPadから実施できる機能です。
静かな環境で、小さな音が聞こえたら画面をタップするという方法で進めます。
Appleによると、所要時間は約5分です。
左右の耳について、周波数ごとの聞こえ方を調べ、結果を聴力プロファイルとして保存できます。
今回のヒアリングチェック結果


私の結果は次のとおりでした。
| 耳 | ヒアリングチェック結果 |
|---|---|
| 左耳 | 49dBHL |
| 右耳 | 53dBHL |
どちらも中等度難聴という結果です。
グラフを見ると、左右とも中高音域の聞こえが低下しており、特に高い周波数ではさらに聞こえにくくなっていました。
この結果は、私自身が日常生活で感じている聞き取りにくさとも重なる部分があります。
ただし、AirPodsのヒアリングチェック結果だけで、難聴の原因や医学的な状態を判断できるわけではありません。
私は病院でも定期的に聴力検査を受けているので、AirPodsの結果はあくまで日常的に聞こえ方を確認するための参考情報として考えています。
左右で少し違う聞こえ方
今回の平均値では、右耳の方が左耳より4dBほど高い数値でした。
聴力検査のdBHLは、一般的に数値が大きいほど、その音を聞くために大きな音が必要であることを表します。
つまり、今回の測定では右耳の方がやや聞こえにくい結果です。
ただし、平均値だけでなく、周波数ごとの違いを見ることも大切です。
私のグラフでは、高い音になるほど聞こえにくくなる傾向が見られました。
こうした情報が、AirPods Pro 3の音声補正に利用されます。
3.一番驚いたのは、字幕なしでドラマが理解できたこと

ヒアリングチェックを終えた後、AirPods Pro 3を使ってiPhoneやiPadでドラマやアニメを視聴しました。
すると、以前と明らかに違う感覚がありました。
セリフが、以前よりもずっと分かりやすいのです。
これまでは字幕がなければ内容を十分に理解できなかった作品でも、今回はかなり聞き取れるようになりました。
もちろん、すべてのセリフが完璧に聞こえるという意味ではありません。
それでも、以前とは大きな違いを感じました。

正直、かなり驚きました!
音量は変えていないのに、ドラマのセリフが以前より理解できるんです。
「聞こえる」と「言葉が分かる」は違うんだな、と改めて感じました。
音量は変えていない
今回、特に強調したいのはここです。
私は動画を視聴するときの音量を変更していません。
難聴があると、聞き取れないときに音量を上げたくなることがあります。
しかし、音量を上げれば必ず言葉が理解できるわけではありません。
音が大きくなっても、セリフが不明瞭なままということもあります。
今回のAirPods Pro 3では、音量設定を変えていないのに、言葉が理解しやすくなったと感じました。
これは私にとって、とても大きな発見でした。
「聞こえる」と「理解できる」は違う
難聴と付き合っていると、音が聞こえることと、言葉を理解できることは別なのだと感じます。
例えば、誰かが話していることは分かっても、その内容が聞き取れなければ会話は成立しません。
ドラマも同じです。
登場人物の声が聞こえるだけでは、物語を十分に楽しめません。
何を話しているのかが分かって、初めて会話の意味や物語の展開を理解できます。
今回、字幕に頼らずセリフを追いやすくなったことで、改めて言葉が聞き取れることのありがたさを感じました。
4.聞き取りやすくなった理由は「メディアアシスト」かもしれない

今回の変化について調べてみると、AirPods Pro 3の「メディアアシスト」という機能が関係している可能性が高いと分かりました。
メディアアシストは、ヒアリングチェックで作成された聴力プロファイルをもとに、音楽・動画・通話などの再生音を調整する機能です。
私は設定を確認し、次の2項目がオンになっていることを確認しました。
- メディアアシスト:オン
- ミュージックとビデオを調整:オン
iPhoneやiPadで動画を再生するとき、ヒアリングチェックの結果を利用した音声補正が有効になっている状態です。

単に音を大きくするだけではない
メディアアシストは、すべての音を一律に大きくする機能ではありません。
聴力プロファイルを利用し、聞こえ方に合わせて音声を調整します。
例えば、高い音が聞こえにくい場合には、その聴力特性を踏まえた補正が行われます。
言葉の聞き取りには、母音だけでなく子音の情報も重要です。
「さ」「し」「す」などの音には高い周波数の成分が含まれており、そうした成分が聞こえにくいと、言葉を区別しにくくなることがあります。
私の場合も、中高音域の聞こえにくさに対する補正が、セリフの理解を助けた可能性があります。
ただし、実際にどの周波数が何dB補正されたかまでは、今回の結果からは分かりません。
また、メディアアシストだけが改善の原因だと断定することもできません。
それでも、ヒアリングチェック後に聞こえ方の変化を感じ、メディアアシストが有効になっていたことから、音声補正が役立っている可能性は十分にあると考えています。
動画の音声が直接AirPodsに届くことも大きい
もう一つ重要なのが、音声の伝わり方です。
iPhoneやiPadで動画を再生すると、その音声はAirPods Pro 3に直接送られます。
テレビのスピーカーから出た音を補聴器のマイクで拾う場合とは異なり、部屋の反響や周囲の生活音の影響を受けにくくなります。
そのため、今回の聞き取りやすさには、聴力に合わせた音声補正だけでなく、直接ストリーミングする仕組みも関係していると考えられます。
5.メディアアシストの設定を確認する方法
AirPods Pro 3を使っていても、メディアアシストがオフになっている場合は、今回のような聴力プロファイルに基づく動画音声の調整が適用されません。
気になる方は、一度設定を確認してみてください。
AirPods Pro 3を装着し、iPhoneまたはiPadに接続します。
「設定」アプリからAirPods Pro 3を選択します。
「聴覚・聴力」から「聴力補助」を開きます。
「メディアアシスト」がオンになっていることを確認します。
「ミュージックとビデオを調整」がオンになっているか確認します。
設定手順
- AirPods Pro 3を装着して、iPhoneまたはiPadに接続する
- 「設定」アプリを開く
- AirPods Pro 3の名前をタップする
- 「聴覚・聴力」から「聴力補助」を開く
- 「メディアアシスト」を確認する
- 「ミュージックとビデオを調整」がオンになっているか確認する
※iOSやiPadOSのバージョンによって、画面表示や項目の位置が異なる場合があります。
ヒアリングチェックをまだ受けていない場合は、静かな場所でチェックを実施してから設定する方法があります。
私は今回、すでにAirPods Pro 3を使っていた状態でヒアリングチェックをやり直しました。
そのため、これから購入する方だけでなく、すでに持っている方にも、設定を確認する価値があると思います。
ただし、設定を変更すれば必ず聞き取りが改善するわけではありません。聞こえ方には個人差があります。
6.オーティコンの補聴器とAirPods Pro 3を比べて感じた違い

私は普段、オーティコンの耳穴式補聴器を使用しています。
今回のAirPods Pro 3の体験を通して、補聴器との違いも改めて感じました。
日常会話では、やはり補聴器の方が聞き取りやすい
AirPods Pro 3にも、周囲の音を聞き取りやすくするヒアリング補助機能があります。
実際、AirPods Pro 3を使うことで、周囲の人の声も以前より聞き取りやすくなったと感じています。
しかし、私の場合、日常会話ではオーティコンの補聴器の方が聞き取りやすいです。
これは、普段から補聴器を使い、病院で定期的な調整を受けていることも関係しているかもしれません。
補聴器は、私の日常生活を支える大切な機器です。
AirPods Pro 3で聞こえ方が改善したからといって、補聴器が不要になったわけではありません。
動画視聴ではAirPods Pro 3の方が聞き取りやすい
一方、今回のようにiPhoneやiPadでドラマやアニメを見る場合には、AirPods Pro 3の方が聞き取りやすいと感じました。
普段の補聴器でテレビを見ると、セリフはある程度聞こえるものの、聞き逃しが多くあります。
それに対して、AirPods Pro 3で動画を見ると、字幕なしでもかなり内容を理解できるようになりました。
ただし、これはテレビのスピーカーから補聴器で聞く場合と、iPhone・iPadからAirPodsへ直接音声を送る場合の比較です。
同じ接続条件で性能を比較したものではありません。
そのため、AirPods Pro 3の方が補聴器より優れているという結論にはなりません。
私が感じた使い分け
| 使用する場面 | 私が使いやすいと感じるもの |
|---|---|
| 家族との会話 | オーティコンの補聴器 |
| 普段の日常生活 | オーティコンの補聴器 |
| iPhone・iPadでのドラマ視聴 | AirPods Pro 3 |
| アニメや動画のセリフの聞き取り | AirPods Pro 3 |
| 長時間の生活全般 | オーティコンの補聴器 |
どちらか一方に統一する必要はないと思っています。
それぞれの得意な場面に合わせて使うことが、私には合っているようです。
7.AirPods Pro 3は補聴器の代わりになるのか?
- AirPods Pro 3は中等度難聴でも使えますか?
-
対応条件を満たす場合、聴力補助機能やメディアアシストを利用できます。ただし、聞こえ方には個人差があります。私の場合、動画視聴では役立っていますが、日常会話では補聴器の方が聞き取りやすいです。
- メディアアシストを使えば字幕は不要になりますか?
-
必ずしもそうではありません。私の場合は字幕なしでもセリフを理解しやすくなりましたが、すべての言葉を完璧に聞き取れるわけではありません。
- 音量を上げなくても聞き取りやすくなりますか?
-
私の場合、音量設定を変更せずに聞き取りやすさの変化を感じました。ただし、すべての方に同じ結果が出るとは限りません。
AirPods Pro 3には、軽度から中程度の難聴がある方向けのヒアリング補助機能が用意されています。
そのため、補聴器のような使い方ができる場面もあります。
しかし、私自身の体験では、AirPods Pro 3が現在の補聴器を完全に置き換えるものにはなっていません。
日常会話では補聴器の方が聞き取りやすく、動画視聴ではAirPods Pro 3のメディアアシストが役立っています。
補聴器には、専門家によるフィッティングや、使用する環境に応じた調整という強みがあります。
また、聞こえ方は聴力の程度だけでなく、言葉の聞き取り能力、装用状態、周囲の環境などによっても変わります。
そのため、AirPods Pro 3が自分に合うかどうかは、実際の使用環境で確かめることが大切です。
急に聞こえが悪くなった場合や、めまいなどの症状を伴う場合は、AirPodsの設定だけで対処しようとせず、耳鼻咽喉科に相談してください。
私自身も、これまでどおり病院での聴力検査と補聴器の調整を続けていくつもりです。
今回、私が使用したのは「AirPods Pro 3」です。
普段はオーティコンの補聴器を使用していますが、iPhoneやiPadでドラマやアニメを見るときには、AirPods Pro 3のメディアアシストが役立っています。
特に、音量を変えずにセリフが聞き取りやすくなったことは、私にとって大きな発見でした。
もちろん、聞こえ方には個人差があり、誰でも同じように改善するとは限りません。
それでも、動画のセリフが聞き取りにくいと感じている方にとって、選択肢の一つになるかもしれません。
今回使用したAirPods Pro 3の商品情報はこちらから確認できます。
8.難聴がある方に伝えたいこと

今回の経験を通して、改めて感じたことがあります。
それは、聞こえ方に悩んでいても、機器の設定や音声の届け方によって、日常の楽しみ方が変わる可能性があるということです。
これまで、字幕がなければ十分に楽しめなかったドラマやアニメ。
そのセリフが、以前より理解できるようになりました。
もちろん、字幕を使うことが悪いわけではありません。
字幕は、難聴のある人が作品を楽しむための大切な手段です。
私も必要なときには、これからも字幕を使います。
それでも、字幕を追うことに集中せず、登場人物の表情や映像を見ながら物語を楽しめることには、別のうれしさがあります。
聞こえにくさは、周囲からは分かりにくい悩みです。
音量を上げれば解決すると思われることもありますが、実際にはそれだけではありません。
今回、同じ音量設定で言葉が理解しやすくなったことは、私にとってその違いを実感する出来事でした。
まとめ|音量を変えずに、聞こえる楽しさが広がった
今回は、AirPods Pro 3のヒアリングチェックを久しぶりに行った後、ドラマやアニメの聞こえ方が変化した体験を紹介しました。
今回のポイントをまとめると、次のとおりです。
- ヒアリングチェックの結果は、左49dBHL・右53dBHLの中等度難聴だった
- メディアアシストと「ミュージックとビデオを調整」はオンになっていた
- iPhone・iPadでの動画視聴時、音量を変更していないのにセリフをかなり理解できるようになった
- 日常会話では、現在使用しているオーティコンの補聴器の方が聞き取りやすい
- 私の場合は、補聴器とAirPods Pro 3を用途によって使い分けるのが合っている
今回の変化がすべてメディアアシストによるものだと断定はできません。
それでも、難聴のある私にとって、動画の言葉が以前より分かるようになったことは、確かな実感として残っています。
難聴があるから仕方ない。
字幕がない作品は楽しめない。
そう思っていたことが、少し変わりました。
聞こえ方が変わると、日常の楽しみ方も変わる。
今回のAirPods Pro 3の体験は、そんなことを改めて感じさせてくれました。
これからも補聴器を大切に使いながら、無理をせず、自分に合った方法で「聞こえる楽しさ」を増やしていきたいと思います。
同じように聞こえにくさで悩んでいる方に、今回の体験が少しでも参考になればうれしいです。
関連記事|AirPods Pro 3を難聴の私が使ってみた感想
今回はメディアアシストによる動画の聞き取りやすさを中心に紹介しました。
AirPods Pro 3を使い始めたときの感想や、補聴器との違いについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
参考情報
- Apple公式「AirPods Pro 3 — 聴覚の健康」
https://www.apple.com/jp/airpods-pro/hearing-health/ - Appleサポート「AirPods Pro 2またはAirPods Pro 3でAppleのヒアリング補助プログラムを使う」
https://support.apple.com/ja-jp/120992 - Appleサポート「AirPods Pro 2またはAirPods Pro 3でAppleのヒアリングチェックを受ける」
https://support.apple.com/ja-jp/120991
※本記事は個人の使用体験を紹介するものであり、医療上の診断や治療効果を保証するものではありません。


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