仕事が嫌いなわけじゃない。でも、ふと立ち止まる瞬間がある
仕事が本当に嫌で仕方ない、というわけではありません。
毎日ちゃんと出勤して、やるべきことはやっている。
大きな不満があるわけでもないし、辞めたいと本気で考えているわけでもない。
それでも、ふとした瞬間に思うことがあります。
「このまま、ただ働き続けるだけでいいのかな」
40代に入り、体調のことも無視できなくなりました。
以前のように無理がきかない日も増え、気持ちの面でも「がむしゃら」ではいられなくなった気がします。
そんな時に手に取ったのが、『なぜ僕らは働くのか』でした。
なぜこのタイミングで、この本を読もうと思ったのか
正直に言うと、最初は
「若い人向けの本だろうな」
と思っていました。
タイトルもどこか学校の授業のようで、40代の会社員が今さら読むものなのか、少し迷いもありました。
でも、逆に言えば
「なぜ働いているのか」を、ちゃんと考えたことがなかった
という事実にも気づいたんです。
これまでの人生は、
- 就職するのが当たり前
- 働き続けるのが普通
- 疑問を持つ暇もなく走り続ける
そんな流れの中にありました。
だからこそ、今いちど立ち止まって考えてみたくなった。
答えが欲しかったというより、考える時間が欲しかったのかもしれません。
読みながら感じた正直な気持ち
すぐに答えが出ないのが、逆によかった
この本を読んで最初に感じたのは、
「思っていたより、答えを押しつけてこない」
ということでした。
働く意味はこれです。
こう生きるべきです。
そう言われるのかと思っていましたが、実際は違いました。
むしろ、
- どう思う?
- あなたはどう生きたい?
と、静かに問いかけられているような感覚。
読んでいて「なるほど!」と膝を打つというより、
「ああ、自分は考えてこなかったな…」
と、少し恥ずかしくなるような時間でした。
でも、その感覚が心地よかったんです。
若い人向けだと思っていたけど、40代だからこそ刺さった
もしこの本を20代で読んでいたら、
きっとどこか他人事だったと思います。
でも40代の今は違いました。
- 責任が増えた
- 簡単に辞められない立場
- 体調や将来の不安
そうした現実を抱えた状態で読むからこそ、
一つひとつの言葉が「自分の話」として入ってきました。
若い人に向けた本、というよりも
「働く時間が長くなってきた人ほど、立ち止まって読む本」
そんな印象を受けました。
この本が教えてくれたのは「働き方」ではなく「向き合い方」
この本を読んで印象的だったのは、
「もっと頑張れ」とも
「逃げるな」とも書いていないことです。
かといって、
「楽をしよう」
「仕事なんて適当でいい」
とも言いません。
ただ、淡々とこう問いかけてきます。
「あなたは、どう生きたいですか?」
その問いに、すぐ答えられなくてもいい。
むしろ、答えが出ないこと自体が自然なんだと感じました。
体調を崩したり、思うように動けない日があると、
「もっと頑張らないと」
「周りに迷惑をかけている」
と、自分を責めてしまいがちです。
でもこの本を読んで、
働くこと=無理をし続けることではない
と思えるようになりました。
メニエール病と向き合いながら働く自分と重ねて
私は持病と付き合いながら働いています。
以前のように「気合で乗り切る」ことが難しくなりました。
それでも仕事は続いていくし、生活もあります。
そんな状況でこの本を読んで感じたのは、
「今の自分のペースで考えていい」
という安心感でした。
何かを決断しなくてもいい。
転職しなくてもいい。
答えを急がなくてもいい。
ただ、考えている途中でいい。
それだけで、気持ちが少し軽くなったのは確かです。
今すぐ答えを出さなくてもいい
『なぜ僕らは働くのか』を読んだからといって、
明日から仕事が楽しくなるわけではありません。
働き方が劇的に変わることもないでしょう。
それでも、
- 立ち止まって考えていい
- 今は途中でもいい
そう思えたことは、私にとって大きな収穫でした。
もし今、
「このままでいいのかな」
と感じているなら、静かな時間にこの本を手に取ってみてください。
きっと、急かされることなく、
あなた自身のペースで考える時間をくれる一冊だと思います。


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